ステラナビゲータ9のバグ
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先週末、極軸望遠鏡のスケールパターンの交換に出していたJPが戻ってきました。
交換前のスケールは外周から、1985年、2000年、2015年の3重円のパターンで、特に今すぐ極軸を合わせる作業に支障をきたような状況ではありませんでした。
新しいパタンは2010年、2030年、2050年の3重円+それぞれの間に破線の補助円の計5重円、40年間をサポートするといった大盤振る舞いです。
恐らく、今の年齢を考えると40年先はJPを組上げる体力があるかどうかが微妙な年齢になっています。その間にはいつかは換えなければならいないと思い、恐らく工賃は年々上がっていくので、早い方が得なのではと思い換えてしまいました。
ついでに、赤経のホイールとウォームが場所によって当たり具合が違うのが気になっていたので、調整もしてもらいました。2週間くらいで戻ってくるとのことでしたが、倍くらいかかってしまいました。この時期は天気が良くないので、みなさん考えることはおなじなのでしょうか。
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先日、平均したバイアスフレームの結果がステライメージと間で差があることが判明しました。今回は、それぞれで平均したバイアスフレームを天体フレームから引き算をしてみました。
ちなみに、引き算は自作プログラムで処理しています。
上に結果を示しました。
一番上に配置したフレームがRAWフレームで右側にバイアスノイズの縦線が入っています。真ん中のフレームが自作プログラムでバイアスを作成し、引き算をしたものです。一番下がステライメージで作成したものです。
自作のプログラムでは見た目はだいたいバイアスをきれいに引き切っていますが、ステライメージで処理をしたものは引きすぎて黒い線が見えてしまっています。
ステライメージのバイアスデータの数値は少し大き目の値なので、当然の結果といえば当然です。これは、引き残しがあった場合目立ってしまうから少し多めに引いてしまうのでしょうか、それとも、もっと複雑なロジックで引き算をしているのでしょうか?
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バイアスデータを平均する処理ですが、画像で見る限りではそれっぽくみえます。実際の数値を検証してみました。
QSIのバイアスデータの3×4ピクセルダンプした値です。この2つのファイルの平均なので、答えは足して2で割った値になっていればOKです。
少数点以下は切り捨てていますが、ちゃんとあっています。
一方、ステライメージで同じファイルを平均加算した値は以下のようになります。 全体的に大きな値になっています。また一番左上のピクセル(0,0)とその隣の(0,1)の値の差も35に対してステライメージの結果は58もあって、単に下駄を履いているだけではなく、強度方向に強調されているようです。
ステライメージで処理FITSヘッダをみてみると”BZERO”の値が少し違っているようです。 それにしても何か違うようなきがします。そもそも、16bitデータの画像を一回平均加算しただけなのに、小数点以下の桁数の多過ぎるし、ヘッダの最後に”SI-LMIN1"、”SI-LMAX1"なるキーワードも追加されているので、単純な平均ではなく何らかの処理がされているのではないかと思う。はたして、そのような平均処理だと思っていたステライメージの平均加算処理で作成したバイアスフレームを使って本当にバイアスノイズが引き切れるのか、疑問だ。
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CCDカメラで撮影したデータにはいくつかのノイズデータが乗っています。
そのひとつ、Biasノイズを除去する処理を考えます。
Biasノイズは露光時間0秒で撮影すると得ることができます。普通、Bias較正用に撮影した複数のデータを平均したもの使います。平均するデータは20フレームとか30フレームくらいはほしいところです。
現在、ステライメージのコンポジットの機能を使って平均しているので、いちち画像を開いて処理しないといけないのと、たくさん一度に開くとソフトがフリーズすので、とても効率が悪し、たくさんのファイルに対して同じ操作を延々とやらなければなりません。先ずはこれを一発で処理してしまおうと思います。
処理対象のファイルを格納したディレクトリを選択すると、そのディレクトリ内にあるファイルの一覧が表示されます。 "Bias Averaging" ボタンをクリックするとディレクトリ内にあるBiasファイルでbinningサイズが同じもの探し、binningサイズごとに平均し、バイアス較正処理用のファイルを作成します。
処理対象のファイルか否かは、FITSヘッダの IMAGETYP,XBINNINGの値で判断しています。本当は、ピクセルのサイズやY軸方向のBinning等のちゃんとチェックした方が良いのですが、私の観測の手順では、複数のCCDカメラを混在してつかったり、Binningの値をXとYでかえるとかはしないので、必要なチェックしかしません。
処理結果のヘッダは以下のようになります。"HISTORY"を追加して、平均したbias rwa dataファイルの枚数を記述しています。このあと、このBiasをDarkやFlat、Lightフレームから引き算をして、Dark処理やFlat処理と続くので、その都度HISTORYを追加してどこまで処理を分るようにしておきます。
暇な時間を見つけながら作っているので、進捗が悪いです。次は、平均したBiasフレームを引き算する処理です。
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FITSファイルを処理するにあたり、いろいろと調査中です。とりあえず、忘れないようにメモです。まずは、ヘッダ部です。
SIMPLE
FITSファイルの仕様に従って書かれたファイルか否かを示しています。T は真、F は偽です。
BITPIX
データ部のビットサイズです。QSIは16bitなので、16が設定されています。16bitで表現できる値は -32768から32767までです。ところが、CCDカメラのデータは0以上の値しかとらないので、せっかくの16bitが1bit損して15bitと同等になってしまいます。そのため、4行下のBZEROのパラメタで32768の下駄を履かせることで、16bitをフルにつかえるようにしています。データ部に格納された値0は32768になり、データ部の-32768は0になります。
NAXIS
データ部の次元数で、QSIのデータは2次元の画像なので2です。この値が2だとNAXIS1とNAXIS2のパラメタが存在しそれぞれの次元の配列数になります。これが、3になるとNAXIS3まで存在することになります。
NAXIS1
QSIの横(長辺、X軸)方向のデータ数になります。binningが1のときは、3326になりますが、サンプルで掲載しているのはbinningが2なので、1663になります。
NAXIS2
QSIの縦(短編、Y軸)方向のデータ数になります。
BZERO
→BITPIX
BSCALE
データ1に対する縮尺です。QSIでは1
DATE-OBS
撮影を開始した時刻、年月日時分秒まで記述されます。ただし、UTなので、日本時とは9時間ずれています。日本時にするには9時間引きましょう。
EXPTIME、EXPOSURE
両方とも露光時間。単位は秒。
SET-TEMP
CCDの設定温度、単位は℃
CCD-TEMP
CCDの温度、単位は℃。ダークの較正処理を行う場合はこちらの温度を採用する。
XPIXSZ,YPIXSZ
CCDのピクセルサイズ。単位はμm。QSI583のピクセルサイズは5.4μmですが、binningが2なので、二倍の10.8μmが設定されています。
XBINNING,YBINNING
X軸、Y軸方向のBinningサイズが設定されます。
XORGSUBF,YORGSUBF
恐らく、使いません(これから処理プログラムを書くにあたっては)
FILTER
撮像時のフィルタ。この画像は青なので、Blue。赤ならばRed,緑はGreen,LはLuminance。BiasやDark画像にはFILTERはありません。
IMAGETYP
バイアス画像はBias Frame、ダーク画像はDark Frame、フラット画像はFlat Frame、LRGBの画像はLight Frame。
あとは、撮影時の観測機材(オートガイダーや望遠鏡等々)に関する項目が設定されます。複数のバイアス画像の平均をとったり、そのバイアス画像を他の画像から引き算をしたり、ダーク補正、フラット補正をするにはこの編のパラメタを使えばできそうです。
今週末くらいには、バイアス画像の平均処理くらいまでは完成させたいところです。
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