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2011年3月19日 (土)

250RC鏡筒清掃

559_250rc 250RC鏡筒です。カメラをQSIに変えてから、全く出番がなくなってしまいました。TOAとほぼ同じF8でTOAレデューサーを使えば一応F6くらいになるのですが、屈折系のレンズの通過率に比べ反射系は鏡の反射率が悪いのと副鏡の影響等で、実際のF値は暗くなってしまいます。少しでも明るい光学系で撮影したかったので、すっかりご無沙汰でした。でも小さな銀河等の対象を狙う場合は、口径と焦点距離は魅力的です。

実は、購入してから、一度も鏡を掃除していないので、結構、埃とかとかが溜まっていて、何とかしたいと思っていたのですが、主鏡を外すには、副鏡を外して筒の前から主鏡も取り出さなければなりません。かなり危険な作業が予想されます。なんで、こんなにメンテナンスし難い構造にしているのでしょうか?製造するのも大変かと思うのですが、、、

下の写真が埃まみれの主鏡です。これでは暗い光学系がさらに暗くなってしまいます。560_250rc1

先ずは副鏡を外します。これは簡単にプラスドライバがあれば、簡単に外せます。こちらは、ブロアーで簡単に埃を掃えるので、ほとんど汚れていません。561_250rc2 ちなみに、この鏡筒はロシア製ですが、ネジの規格はミリネジです。下の写真は副鏡のスパイダーを鏡筒に固定する金具とネジですが、この金具の内径が微妙にバラついていて、組み合わせによっては入らないパターンがあるので組み立てるときに注意が必要です。562_250rc3 鏡筒を上向きに立てるためにヘリコイドも外します。563_250rc4 これから、最大の難関と思われる主鏡を外す作業です。直径30センチ深さ60cmの筒の底にあるミラーを取り出さなければなりません。仮に外せたとして、元に戻せるかがの方が、不安だったのですが、564_250rc5 バッフルと主鏡セルが一体化されているので、バッフルを持って真っ直ぐ引き上げれば、思ったより簡単に外せました。元に戻すのも簡単そうです。ミラーは30mmくらい厚みがあって重たいです。これを外してしまうと鏡筒はすごく軽くなります。筒と底が一体構造なので、両端が開放されている鏡筒に比べると軽くて丈夫な構造になっています。565_250rc6 セルからミラーを外したところです。セルは三角形で、ミラーは硬質のゴム(?)で3点支持、バッフルとミラーのセンターホールの間にも同じ素材の緩衝材がありピッタリはまるようになっています。側面の3か所の金具は脱落防止程度の役割で、ミラーをセルに押し付けたり、圧迫することはありません。この構造だと、望遠鏡を使わないときは、ミラーを下にして鏡筒を上に向けておくのよいです。

このあと、ミラーを中性洗剤で洗い無事組み立てを完了しました。あとは、光軸の調整です。これも迷走しそうです。

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